今から五百数十年の昔、伊香保の湯で旅の疲れを癒していた正通という和尚の前に、守鶴という不思議なお坊さんが現れました。守鶴は正通和尚の弟子となり、その後彼のすすめで正通は館林にお寺を開きました。それが茂林寺です。またある時、守鶴の持ってきた「くめども付きない不思議な茶釜」が茶会に集まった千人余のお坊さんのお茶をまかないました。福を分ける茶釜ということから「分福茶釜」と呼ばれ、狸が踊って皆を楽しませたという有名なおとぎ話の一節はここから発生したものです。
さて、ここに祀られております十体の招福狸は、この逸話にあやかっての「現代版おもしろ神様」です。あなたのお願いは、どの狸様が聞きとどけてくれるでしょうか…